インタビュー:タイ校卒業生 石田牧子
2023年5月、富山県南砺市に開店したタイ料理店「サムラップ」。金土日のみ営業の隠れ家的レストランにも関わらず、本格的なタイ料理を提供する名店として既に評判、地元客はもちろん、遠くから足を延ばす人やファンの予約が絶えません。
東大宮にあるこぢんまりとしたベーカリーカフェPain de maman~ママのパン~は、国産の無農薬小麦や自家製酵母など、安全を考え素材にこだわったパンで大人気。現在週1日のみの営業にもかかわらず、11時の開店と同時にお客の姿は途絶えることなく、ぎっしり並んだパンが飛ぶように売れていきます。この店の代表である山田久美さんは、2010年に東京校でパンディプロムを取得しました。
食の世界に入ったのは、「子どもたちに安心して食べさせられる手作りのものを」という母親としての思いがきっかけ。専業主婦の傍ら、料理・菓子・パンのサロンを開いていた山田さんは、大病の後、“本物のパン”を学べる最高の環境としてずっと気になっていた東京校に入学します。
尊敬できるシェフと出会い、丁寧に作られたパンは美しく、美味しいことを実感。間近で学ぶ最高の技術、パンの並べ方やプレゼンテーションの一つひとつに感動したといいます。また、シェフの指導する姿勢、生徒たちにかける愛情を見て、「人はこうやって育てるのだなあ、と目が覚める思いでした」と山田さん。
東京校に通ったことで、「社会参加したい」という気持ちがどんどん強くなり、山田さんのやる気と希望が花開きました。やがて自らが学んだことをベースに女性の就労支援も兼ねたベーカリーカフェを起業。現在はベーカリーと共にスクールも経営し、パンを通して自分が受けた感動を人々に伝えています。
ル・コルドン・ブルーを選んでよかったことは?
素晴らしいシェフと出会い、最高の環境で学べたこと。本気で学ぶ仲間たちと授業で切磋琢磨できたこと。仲間たちとは今でも交流が続いています。
ル・コルドン・ブルーでの経験が今の仕事にどう活かされていますか?
パンは食べ物であると同時に自分の作品であることを学びました。材料選びからこだわって丁寧に作り、作業台や店舗、アトリエを掃除して清潔に保つこと、スタッフ教育や実践につながる生徒への指導法まで、多くの経験が現在の仕事に活かされています。
これからル・コルドン・ブルーで学ぼうと思っている人へメッセージをお願いします
ル・コルドン・ブルーの最高のシェフと環境が私に多くの学びをもたらしてくれました。そのすべてが現在の事業の基礎となっています。皆さんも勇気を持って一歩踏み出してください。誰かの役に立つことで幸せを得られ、喜びが力となり仕事を続けられるのです。
2017/06/29
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