インタビュー:タイ校卒業生 石田牧子
2023年5月、富山県南砺市に開店したタイ料理店「サムラップ」。金土日のみ営業の隠れ家的レストランにも関わらず、本格的なタイ料理を提供する名店として既に評判、地元客はもちろん、遠くから足を延ばす人やファンの予約が絶えません。
2005年にグラン・ディプロムを修了。現在、パリ7区にある“クローバー”でシェフ、ジャン=フランソワ・ピエージの右腕として活躍中。これまでの歩みと近況を聞いてみました。
パリ校入学以前は?
出身地の日本にいました。18歳のころフランス料理店に就職。フランス料理の楽しみを味わいました。22歳にパリ校へ。料理と菓子をさらに深く学びたかったのです。
カリナリー・アーツを学ぶきっかけは?
料理上手な母と祖母に育てられたから。味だけでなく見た目にもきれいな料理を食べるのが好きでした。シェフになろうと決意したのは18歳。生涯の仕事だと確信しました。
在仏歴は?フランスを選んだ理由は?
10年以上。フランス料理に魅了され、本場でこの道を究めたいと思ったんです。
ル・コルドン・ブルーを選んだ理由は?
一品を初めから最後まで一人で作るから。素晴らしいことですよ。レストランでは分担作業でしたから。二つ目の理由は、充実したインターンシップ制度。フランスで有名店の現場に立つ就職チャンスがほしかったからです。
インターン先では?
インターンは、キャリアの出発点。“ピエール・ガニェール”では、繊細なテクニックを学びました。ピエール・ガニェール シェフの料理はまさに芸術。あの美しい料理を愛さない人はいないでしょう。
オテル・デ・クリヨンのレストラン“レ・アンバサドール”。そこではジャン=フランソワ・ピエージ シェフとの運命的な出会いが待っていました。今、彼がパリ7区にオープンしたレストラン“クローバー”で働いています。シェフの右腕として働くことは光栄なこと。毎日が勉強です。かけがえのない経験をさせてもらっています。
卒業当時のキャリアプランは?
キッチンで腕を上げること。そして有名店でシェフを務めること。
あなたの成功にパリ校が果たした役割は?
有名店での経験や人脈を育てることが出来たのは、ル・コルドン・ブルーのインターンシップのおかげ。技術向上だけでなく、第一線で活躍する人々との出会いがありました。
在校生達にアドバイスをお願いします。
フランスで成功したいのなら、フランス語の習得は必須。そして何事においても率先して動く積極性。好奇心のアンテナを広げて、自分を高める努力も忘れずに。常に情熱とモチベーションを持ち続け、一歩でも先を目指し学び続けて下さい。
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