インタビュー:東京校卒業生 松崎 恵理
今年3月に第1回目が実施された日本初の栄養検定試験。健康的な食生活と健康維持のため栄養学の基本を身につけたい人を対象に資格の認定を行う検定です。一般社団法人栄養検定協会の代表理事としてこの栄養検定を主催し、料理研究家としても活躍する松崎恵理さんは東京校の卒業生。2010年にグランディプロムを取得しました。
5月10日(木)に本科フランス料理講座の授業の一環として、生徒たちの主催でレストランを模したイベント「Dîner Gourmand」が行われました。今年から新しくなったフランス料理ディプロムに加わった講座内容の一つで、今回が初の開催です。
上級課程に在籍する生徒たちがレストランオペレーションを実習から学ぶことを目的とし、作業計画等の準備から調理まで生徒たち自身で行ない、5品のフランス料理のコースを24名のゲストに提供しました。サービスは初級課程に在籍する生徒から有志が担当。東京校1階のコアントロを会場に、上級課程・中国語クラスの8名の生徒たちが腕を振るいました。
今回参加した上級課程の生徒の一人、Hui-chee Wongさんに、イベントを終えての感想を聞きました。
Q. 一番難しかったこと、挑戦となったことは何でしたか?
私たち8人はそれぞれにやりたいことやアイデアがあり、全員の意見を生かし、まとめてメニューを決定するのは難しい作業でした。でも準備にかかると本当に大変なのはそれから。チキンのバロティーヌをメインに決めたのですが、授業でも作ったことがあり、それほど心配はしていなかったのです。ところが、ゲストに提供するものは大きさ(量)が違う! 大量の鶏をさばいたり、たたいて伸ばしたりするのは、想像していた以上に大変な作業でした。料理の技術を習うことと、それを実際に使いこなすことには大きな違いがあることを実感しました。
Q. 一番楽しかったことは?
シェフと一緒に料理をしたことです。普段の授業では、先生と生徒としての立場がはっきりと分かれています。でも、イベントの時はシェフもまるでチームの一員のように一緒に厨房に立ちました。何かわからないことがあればシェフに質問できますし、もちろんシェフにはあらゆることで助けてもらったのですが、基本は私たちの自主性に任せながら、見守ってくれました。
Q. このイベントを通して学んだことは?
私たち8人は、前菜・メイン・デザートの担当チームに分かれ、それぞれにリーダーを決めました。私はシェフからメイン担当のリーダーに指名されたのですが、この経験は大きな学びになりました。リーダーとして、自分の担当分に集中するだけでなく、他のメンバーの作業の進行や仕上がりにも気を配らなくてはいけません。チームで仕事をすることの大変さと面白さ、そして責任感と緊張感を知ったことは収穫でしたし、シェフになることの意味を理解したようにも思います。
生徒たちがこれまでに身につけた技術と知識を駆使し、2日前から準備を重ねたとあって料理は素晴らしい仕上がり。ゲストからも惜しみなく温かな拍手が送られ、イベントは大成功に終わりました。
2018/06/06
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