トゥルネ(tourner)-美しさの向こうに-
野菜を美しく同じ形にそろえていくフランス料理のトゥルネという技法は、見た目だけへのこだわりから生まれたものではありません。 マッシュルームのトゥルネはこのような形に切り出されます。
今年2月、神戸校では第1回となる本科フランス料理講座上級課程の生徒によるレストラン・イベント「Dîner Gourmand」が開催されました。
このイベントは授業の一環として、レストランオペレーションを実習から学ぶことを目的に、作業計画等の準備から調理、サービスまで生徒自身で行います。東京校では2018年5月から実施していますが、神戸校は今回が初めての開催。多くのゲストを迎え、いつもの授業とは異なる雰囲気と環境の中、生徒たちは緊張しながら晴れの舞台に臨みました。
海と大地、ホタテのフランとユズ香る鴨のリエット、トリュフの泡ソース
スパークリング・ワイン
« Crémant de Bourgogne, Chardonnay NV Les Vignerons »
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スズキのクネル、魚とラングスティーヌのスープ、昆布のエキュム
白ワイン
«Jean-Claude Mas, Les Grès, Chardonnay Réserve, Pays d’Oc, Cépage Chardonnay 2017»
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2種の加熱法による鴨のスパイス風味、ジュで仕上げたジャガイモ、スパイスソース
赤ワイン
« Albert Bichot, Luberon La Bichette, Bichot Meilleur Cépage Grenache, Syrah 2012»
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ロックフォールのアイスクリーム ヘーゼルナッツのプチ・ガトー
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パリ風ヌガーグラッセ、赤い果実のクーリ フイユ・ド・ムラング
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プチ・フール
ボンボン・オ・ショコラ、ピスタチオのマカロン、フィナンシエ
コーヒー
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チームリーダー3名に、その時の様子と思いを聞きました。
左から、メイン担当:Hsin-Ju Hoさん(HJH)、前菜担当:Zecheng Liさん(ZL)、デザート担当:Qinghong Zhangさん(QZ)
Q.普段の授業との違いは? 難しかったことは?
HJH お客様の前で作業するのはとても緊張しました。チームで作業することも普段の授業とは違って難しかったです。当日は焦って、食材を保管した場所がわからなくなったり(笑) 全体を通して、良い経験になりました!
ZL チームワークでは本当に苦労しました。事前の準備も確認しておく段取りも沢山あるし。でも、僕のチームの失敗を他のチームにフォローしてもらったり、チームだからこその成功だったと思います。
QZ 私もチームワークによって皆と交流が深まり、よかったと思います。最初に決めた内容が現場でどんどん変化していったので、その調整は結構大変でした。準備に時間をかけられれば、当日はもっとスムーズにできたかな。
Q.この経験を生かして、将来はどうしたいと思っていますか?
HJH 私はミシュランの調査員になるのが夢なんです。そのためにはもっと勉強して、もっと経験を積まないといけないでしょう。料理の技術もマネジメントも。今回、レストランオペレーションを実際に体験できたことは、将来のためにもきっと役立つと思っています。
ZL 今回のイベントには家族や友人も来てくれました。「美味しい。作り方を教えて」と言われたのは嬉しかったですね。卒業後は中国に帰国し、さらに修業を重ねて経験を積み、自信がついたところで開業したいです。妻が製菓の勉強をしているので、夫婦で自分たちの店を経営するのが夢です。
QZ 私は料理の前に菓子講座も修めているので、グラン・ディプロムを取得して中国に帰ります。中国でオーナーシェフとしてデザートメインのカフェを経営したいと思っています。自分でも作るけれど、人も雇って指導したい。今回のイベントの経験も必ず生きてくると思っています。
「Dîner Gourmand」を通して、皆さん、一回り大きく成長したのではないでしょうか。今後のご活躍を楽しみにしています!
2019/03/28
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