インタビュー:東京校卒業生 岡本 智美
パン作りに悩みを抱える人々が全国から集まるパン教室「アルーチ」。作り方だけでなく、理論からしっかりと学び、共に悩みを解決するスタイルが人気で、レッスンはいつも満席です。「アルーチ」を主宰する岡本智美さんは2012年に東京校でパンディプロムを取得しました。
東京 駒込駅からほど近い住宅地に、自家製酵母パン教室「Orangerie(オランジュリー)」があります。のべ1万人以上の生徒が全国各地から通い、YouTubeに動画をアップしている人気の自家製パン教室を主宰している松尾美香さんは、東京校でパンディプロムを取得しました。
クリスマスメニューのシュトーレンには、なんと86人のキャンセル待ちが出たという松尾美香さんの教室は、すっきりと整えられた清潔な空間。室内にはル•コルドン•ブルーのコックコートを着せられたトルソーが飾られ、胸元にはサーティフィカ修了の際に授与された銀メダルが輝きます。
現在、週末の対面レッスンを行うほか、遠方や海外在住の方にも対応したオンライン講座を開講中。そして、毎日1本!の動画をYouTubeにアップされています。撮影から編集まで、すべてをご自身でこなすという自他ともに認めるYouTuberです。一度に2、3本のコンテンツを撮影し、パン作りの合間を縫って編集作業をこなすという毎日。「昔から、ながら作業が得意なんです!」とおっしゃいますが、とてもマネできるものではありません。来春には著書の出版も控えているという、多忙な彼女の転身物語は…
長年大手電機メーカーに勤務されていた松尾さんが退職する際、心に決めたのは「好きな仕事で生きて行く」ということ。幼い頃から大好きで、1年365日、3食すべてがパンでもいい!というほどにパン好きだった彼女は、パンに携わる仕事をしたいと考えたそうです。そこで頭に浮かんだのが、幼い頃によくお手伝いをしていた、お母様とのパン作り。一緒に生地をこね、形を作り、オーブンで焼き上がりを待つ…。「あの頃に私が感じた楽しい思い出を共感できる人が増えたら素敵だなって思って…」との理由から、パン教室を開くことを決意されました。
本場フランスのパンが大好きで、お正月も、お餅ではなくバゲットを食べて過ごしたという松尾さん。パン教室を開くにあたり、本場フランスの一流の技術を学びたい、箔をつけたいという想いから、ル•コルドン•ブルーへ入学されました。当校で学ぶ日々の中で、日本人にはない感覚を知るとともに、パンの世界の奥深さを発見されたようです。また、授業だけではなく、校外でもクラスメイトやシェフの方々とコミュニケーションを深めることができたこと、受講していたパンのほか、料理や菓子のシェフの方々とも交流を持つことができたことは、とても有意義だったとのこと。松尾さん曰く「ル•コルドン•ブルーは、一歩入るとそこはもう外国。鮮やかなブルーのラインの入ったコックコートに袖を通す瞬間の、心地いい緊張感が忘れられません。」とおっしゃいます。そんな松尾さんの傍らには彼女のお手製だというミニチュアのコックコートがさりげなくディスプレイされていました。
Q. ル・コルドン・ブルーを選んでよかったことは?
パンは美味しいだけでなく、芸術作品でもあるということを教えていただきました。焼きあがったパンの美しさ、またシェフが生地を扱う時の手の動きがとても美しかったです。また、日本ではあまり見かけないパンを学ぶことができました。ル•コルドン•ブルーに通わなければ未だに知らなかったパンがたくさんあります。
Q. ル・コルドン・ブルーでの経験が今の仕事にどう活かされていますか?
ル・コルドン・ブルーで着用したコックコートを教室に飾っています。生徒さんたちはコックコートを見て「憧れの学校です」とおっしゃいます。他のパンの学校や教室と比べてワンランク上に感じておられる方が多いようです。卒業生だからワンランク上の技術を学ばせてもらえるだろうと期待して通われている方が多く、名ばかりではなく期待に応えなくてはと、身が引き締まる思いです。
Q. これからル・コルドン・ブルーで学ぼうと思っている人へメッセージをお願いします
一流の技術を学ぶだけではなく、パンへの情熱(パッション)が大きくなります。パンがふくらむプロセスはとても愛らしく、オーブンに張り付いて見ていたほどです。シェフは私たちを生徒ではなく職人という目で、一人ひとりを細かく見てくださるのでとても安心できます。パンは幸せの香りと言いますが、ル・コルドン・ブルーも幸せな場所です。そこにいたときも、そして卒業後の今もそうです。
2019/09/17
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