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ピエール・デュタル、
シェフ&レストラン経営

Pierre Dutaret restaurant owner chef and Le Cordon Bleu Paris graduates



フランス南西部出身のピエール・デュタルは、レストラン経営への情熱を温めつつ銀行の法人部門でビジネスに従事する日々を数年過ごしていましたが、2009年にル・コルドン・ブルーパリ校で料理講座のディプロムを取得し、2013年には起業を実現しました。2018年4月の時点で、6つのレストランの共同経営者であり、さらに2店舗の年内開業を準備しており、店舗経営は合計で8つになる予定、とのことです。



ピエール・デュタル、パリでレストラン6店舗を共同経営。

銀行の法人担当から料理への情熱に生きる決意。

ピエール・デュタルは、フランス南西部、ピレネー・アトランティックの出身。地元の豊かな食文化を享受しながら、ビジネススクールへと進学しました。EDHEC (Ecole des Hautes Etudes Commerciales du Nord、高等ビジネス学院)でビジネスを学んだ後、銀行の法人担当として、ロンドン、パリ、マドリッドで勤務しました。何事にも細部にこだわるのが好きで、出身地の良質な食材、特産品を好み、郷土愛にもあふれていました。「(銀行勤めではなく)他のこと、レストラン開業を夢見ていたました」と彼は振り返ります。

ピエール・デュタルは、ミシュランスターシェフの元で修業することから始め、1年間、レストランの企画開発を準備しました。

「ある日、パリにあるカリナリーアーツ・スクール、ル・コルドン・ブルーについての噂を聞き、シェフのデモンストレーションに参加しました。そこでの教育環境、最新の設備、シェフ講師に惹かれました。特に、実演と実習を組み合わせた授業内容は魅力的でした」。ピエールは、2009年に料理ディプロム取得コースを申し込みました。


起業家として、アドベンチャーの始まり。

2013年、ピエール・デュタルは、友人のジャン・ヴァルフォールとパリの10区でタパスのレストラン 『Farago』の共同経営を始めました。二入は、コンセプトを開発し、食材を求め、インスピレーションを得るため、旅に出ました。バスク地方で2つ星のレストランシェフの元で働き、地元の生産者を紹介してもらい、郷土料理のメニューを教わりました。

ピエールは我々に打ち明けてくれました。


1年半は昼も夜もとにかく働きました。レストラン経営を続けていきたいと強く希望していたため、ごく自然に次の展開へとつながりました。マグレ・ド・カナール(鴨の胸肉)がとてもよく売れたので、2つ目のレストランはその結果、2016年 「カナール&シャンパン」の開業となりました。

「カナール&シャンパン」は歴史的な建造物を利用しました。テーマをカナール(鴨)とシャンパンの2つに絞ったシンプルなメニューで展開しました。この組み合わせはとても良く成功しました。このレストランでは、ヤニック・アレノシェフのレストランでアシスタント・ディレクターを2年間務めていたジャン・フランソワ・モンフォールとの共同経営となりました。

共同経営が効果を奏し、テレビ出演やメディア露出、口コミが増え、仕事は順調に発展し、2年でトリップアドバイザーの書き込み600件に達しました。


成功の秘訣、コンセプトが次々と生まれる。

最初の2軒は、パリ在住の人や外国人客の間で評判になリました。ピエール・デュタルは仲間と共に、2017年に「Candelma」(現代風にアレンジしたクレープ・レストラン)、「Bricktop Pizza」(フランス食材を利用し、薪を使った窯焼きピザを出す、ナポリ風のピザ・レストラン)を続けて開業。


調理の現場とレストラン経営の両方が同じくらい好き。レストランビジネスには、特別の思い入れがあります。人々は、人と触れ合い、共に過ごすためにレストランへやってきます。(レストランは)精神的な共同体のような場所です。

2018年初頭、ピエール・デュタルはハンバーガーブランド「Liberty’s burger」を発表、フランスでプレミアム・ハンバーガーのトップブランドとなるブランディング構築を企画しています。フランスのいたるところで展開されるフランチャイズ方式です。市場の反響は上々で、わずか2カ月で3店舗の新規オープン契約が結ばれた、とのこと。


今後の展開は?

ピエール・デュタルは、チャレンジすることを生業としています。この若き起業家シェフは、止まることを知りません。実際、年内に2つの新しいレストラン開業を準備しています。いずれも、パリ2区の歩行者ゾーンに企画中とのこと。

2つの新規企画は、まったく異なるスタイルで展開されます。一つ目はブルジョワの料理を復活させるという目的で、タッグを組むのはフランス料理界の巨匠! 詳細は近々発表される、とのこと。二つ目は、魚料理をテーマにしたレストランで、市場のような内装レイアウトに仕上げ、魚は顧客の眼の前で新鮮に調理されるそうです。
時代を先取りするレストラン・オーナー、ピエール・デュタルは、常に次の挑戦を見据えています。

フィルタ

ブリファー・シェフのレシピ

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2019年5月、ル・コルドン・ブルー・パリ校のシェフたちは、2019年5月9日から12日にグラン・パレで開催されたTaste of Paris 2019の舞台で次々とその腕前を披露しました。ブリファー・シェフは、ローラン・ペリエ・シアターでのグルメ・デモンストレーションのホストを務めました。

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東京校にとって第1回目となる「サロン・ド・パティスリー」が、この3月に行われました。「サロン・ド・パティスリー」は、菓子上級クラスの生徒たちによるイベント。日本校では今年から本科菓子講座がリニューアルし、日本独自の食材を使った製菓や和菓子を学ぶ授業が組み込まれるなど講座内容が一層充実しました。

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上質なフレンチをカジュアルにいただける、麻布十番「カラペティバトゥバ!」。昨年8月のオープン以来、既に人気のイタリアン、恵比寿「アルトロ!」。グルメな人々の間でも評価の高い、この2店舗のオーナーが2007年に東京校で料理ディプロムを取得した、長 雄一さんです。

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