ジャパニーズスイーツの要、餡
「12年ぐらい前でしょうか。まだ日本に住む前、旅行で訪れた際に初めて"餡"を口にして、非常に驚きました。フランスでは豆を砂糖で甘く煮るということはまずしませんから。食感も不思議でした」
エリザベス二世とフィリップ殿下のご成婚70周年記念、
ロイヤルフルーツケーキ作成秘話
エリザベス二世とフィリップ殿下のご成婚70周年を記念して、ル・コルドン・ブルー、ロンドン校は結婚式を彩った約3メートルのウェディングケーキの再現に挑戦。その模様がITVのA Very Royal Weddingという番組で紹介されました。
Picture credited to Harry Page.
このアイコニックなケーキはル・コルドン・ブルーのヘッドパティスリーシェフであるジュリー・ウォルシュとシェフのマシュー・ホゲット、そしてパティスリーチームと生徒たちの手によって制作されました。彼らは数カ月かけてリサーチし、ケーキを焼き、そして4段にも及んだこのケーキ全体にデコレーションを施して、長い時間をかけ、1947年に作られたウェディングケーキを再現しました。
約3メートルの高さを誇るこのケーキは、なんと230キロ。約30キロのバター、2キロ半の砂糖、卵750個に160個のオレンジ、そして3リットルのラム酒という驚きの量の材料が使われました。
2017年11月20日月曜日、ル・コルドン・ブルーは女王陛下に御成婚70周年を記念したこのケーキをご覧いただき、さらにロイヤルウェディングケーキの一番上の段をお渡しする機会に恵まれました。アーカイブや写真に基づき、このフルーツケーキはサイズまで完璧に再現され、複雑なデコレーションたっぷりの真っ白なロイヤルアイシングが施されました。
ル・コルドン・ブルーは過去にも様々な素敵なイベントにかかわってきました。1953年の戴冠式晩餐会では「Poulet Reine Elizabeth」というメニューを考案し提供。このレシピはいまでもコロネーションチキンという名で広く知られ、愛されています。ル・コルドン・ブルーはこのような素晴らしいイベントへの参加を通じて、生徒たちに魅力的なトレーニングの機会を提供し、さらにル・コルドン・ブルーのマスターシェフ達の圧倒的な技術力を世界に示してきました。
このウェディングケーキ、数週間にわたってGood Morning Britain ITV live show他、様々なメディアに取り上げられ話題になりましたが、現在は2012年に女王陛下自身がオープンされたフォートナムアンドメイソンのダイアモンドジュビリーティーサロンに。11月21日から二週間ここで展示されます。
そしてこのケーキはその後、チェルシーの王立病院で暮らすお年寄りや各地の老人ホーム、女王陛下が運営されるチャリティー団体などへプレゼントされる予定です。
ル・コルドン・ブルーのマスターシェフたちがいかにこのロイヤルウェディングケーキを再現したかについての詳細は、以下のリンクをご覧ください。
The Construction of the Queen’s Royal Wedding Cake
How Was the Queen’s Royal Wedding Cake Baked?
Le Cordon Bleu London Celebrates the 1947 Royal Wedding in ITV Documentary
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