ル・コルドン・ブルー、2017年 ブラジルにオープン
ル・コルドン・ブルーは、フォルタレザ大学とアニマ・エドゥカソンと提携。ガストロノミー、ホスピタリティ、ワイン、マネジメント分野の学部、大学院のプログラムを立ち上げます。
本科料理講座上級クラスの生徒によるレストランイベント”Diner Gourmand”。今学期はホタテ貝やホロホロ鳥、柚子のミルフォイユなどで構成されたメニューが提供されました。素晴らしい出来栄えに感嘆の声が上がり、ゲストの皆様にも満足いただけるひとときとなったようです。
毎学期、本科料理講座の生徒はプログラムの総仕上げとして模擬レストランのイベントを開催します。このイベントは一回限り。すべて生徒が企画運営し、レストランの厨房でのオペレーションを本番に近い形で経験するわけです。
これまでに本科講座で学び、身につけた技術を駆使して、メニューを正確に調理することはもちろん、生徒自身でレシピも一から開発します。レストランで提供するメニューのレシピは、家庭用のそれとは異なり、原価計算や利益率、また厨房におけるオペレーションの効率まで考慮に入れる必要があります。複雑な要素を調整し、数々の問題を解決しながら、いかにゲストの心に残るような食事を提供できるか。それが生徒たちの課題であり、挑戦です。
フォアグラのピティヴィエ & 森のキノコ、
リンゴのコンポート、ポルトのレディクション
スパークリングワイン
« Charles Lafitte, Brut Prestige, Chardonnay blanc »
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ホタテ貝の炙り & マリネ野菜のティアン
レモンのフロマージュブラン、 バルサミコキャビア
白ワイン
« Jean-Claude Mas, Les Grès, Chardonnay Réserve, Pays d’Oc,
cépage Chardonnay 2016 »
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ホロホロ鳥のバロティーヌ
ビーツのバリエ、 クリスピーケール & コニャック風味のジュ
赤ワイン
« Albert Bichot, Luberon La Bichette, Bichot Meilleur,
cépage Grenache, Syrah 2014 »
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シェーヴルのババロア、
オレンジ & クルミ
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柚子のミルフォイユ
クレーム・シャンティイ、シュークルフィレ
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3種のミニャルディーズ
シャンパーニュ トリュフ、オランジェット、フロランティーヌ
コーヒー
今回のチームリーダーの一人であるジョナサンに、イベントでの様子を振り返ってもらいました。
Q:レストランイベントでのあなたの役割は?
私は今回のイベントの責任者を務めました。担当したのは主菜とチーズのメニューです。
レシピと作業工程表を用意し、当日はすべての料理を適温で準備し、バロティーヌには火を入れてお客様に提供しなければいけません。
全体を通して、作業工程や味付けを確認し、計画通りにいかなかったことはすぐにその場で対処しました。
Q: 計画通りにいかなかったのはどういうところでしたか?
あらゆるところで計画通りにいかないことが出てきます。
最初に出した主菜は少し雑になってしまいました。自分たちのチームだけで十分だろうと、盛り付けに必要な人数を少なく見積もっていたのです。実際には盛り付けが少し複雑で、土壇場になってほかの人の手を借りることになりました。
ほかのチームから数人が手伝ってくれましたが、もともとチームが違うので、どう盛り付けるべきか彼らは知りませんし、作業中に手を止めて教える時間もありません。
Q: ではどうしたのですか?
最初に自分のチームのメンバーに盛り付け方の説明をするためにお皿にデザインを描いておきました。そのヴィジュアルイメージを見せたことで、急遽応援に入ったメンバーもすぐに理解し、組み立ての作業ラインが速やかに作られて、盛り付けを進められました。二番目に主菜を出したときは最初よりずっと上手にできました。
Q: このレストランイベントから学んだことは?
コミュニケーションの大事さです。一人ではできないことがたくさんあります。チームのメンバーにたくさん話しかけ、状況を共有することが大切ですね。
ストレスを克服することも重要です。同時にたくさんのことに注意を向けなくてはなりませんが、集中し落ち着いてチームのメンバーとコミュニケーションを取らなくてはいけません。
私たち全員にとって良い経験でした。正直な感想ですが、私たちはかなりうまくできたのではないかと思っています。キッチンに戻ってくる空のお皿を見る限り、ゲストにも楽しんでいただけたのではないでしょうか。
学期ごとに行われるレストランイベントには、どなたでも参加できます。ぜひ参加して生徒と彼らの料理の夢をサポートしてください。それはあなた自身の夢の実現にもつながるかもしれません。
2019/03/28
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