インタビュー:タイ校卒業生 石田牧子
2023年5月、富山県南砺市に開店したタイ料理店「サムラップ」。金土日のみ営業の隠れ家的レストランにも関わらず、本格的なタイ料理を提供する名店として既に評判、地元客はもちろん、遠くから足を延ばす人やファンの予約が絶えません。
昨年11月にパリと東京の卒業生、 マンディ・ホァンさんが 3つの部門で Stevie Award for Women in Business賞を受賞しました。
マンディは台湾を拠点とするグルメグラノーラブランド Choice, の創設者であり、会長であります。ハイテク業界および経営の経歴を持つマンディは、現在、国際的に認められる食品事業を立ち上げる前、パリ校で料理を学び、 菓子ディプロマ を 東京校 にて修了後、見事この業界へ転身しました。
Stevie Awardsは、グローバルビジネスにおいて成功している経営者を表彰し、そして女性ビジネス賞は、女性起業家や女性経営幹部にとって最高のビジネス賞の1つです。
マンディに成功の軌跡と高い志のある起業家へメッセージを伺いました:
Q:どのように業界をリードし続けていられるのですか?
多くの改革、特に至る所にテクノロジーを利用するようにしました。全てを最新の状態に維持するのは難しいことです。あまり自分の分野にこだわり集中しすぎると良くないと思います。常に全体で何が起きているのかを把握するように心がけています。
私たちがテクノロジーに頼る分野としては、食品の安全、包装、大量の在庫管理、製品の成分、そして消費期限であり、それと共に、私がマネージメントの経験で培った管理能力を活かしています。この方法でコストカットをすることにより、最終的に原材料の品質と信頼できるサプライヤーに関しての妥協をする必要がなくなります。
シェフは製品の味だけを気に掛ければ良いかもしれませんが、私たちは他のことにも気に留めなくてはいけません。
消費者の立場から考えますと、より健康志向が高まっています。しかし、デザートに関して健康的であることと、美味しいことを両立させることが難しいようです。そこで私たちは、健康と美味しさの両方を保証し、差別化を図っています。
それには、やるべきことが沢山あり、理想的な製品と採算がとれる製品のバランスが難しいと言えます。
Q:これから事業を始めようとしている若きシェフたちへのアドバイスは?
とにかくやってみること。夢を持ち続け、その夢を叶えるためにできるかぎりの努力をする。私がまさにそうです。
自分が作ったものを広め、お客さんに幸せを届ける。やれるところまでやってみようと思っています。
後悔や失敗をするかもしれません。しかし、始めなければ、そうなるかも分からないですから。
マンディ、おめでとうございます!
2019/1/30
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