ル・コルドン・ブルー、2017年 ブラジルにオープン
ル・コルドン・ブルーは、フォルタレザ大学とアニマ・エドゥカソンと提携。ガストロノミー、ホスピタリティ、ワイン、マネジメント分野の学部、大学院のプログラムを立ち上げます。
猪俣マリヴ・パハリロさんは2019年に東京校にて日本料理ディプロムを取得、その後に研修プログラムを利用して「分とく山 本店」で現場研修を行いました。この研修を通して学んだこと、感じたことをマリヴさんに聞きました。
フィリピン出身の猪俣マリヴ・パハリロさんは、ホスピタリティマネジメントの学校を卒業し、ホテル就業経験から料理へと関心が広がり、ル・コルドン・ブルー東京校へ。シンプルだけれど奥深く、技術だけでなく「心」も必要という日本料理にずっと興味があったといいます。
マリヴさんが現場研修を行った「分とく山」はミシュランの星を持ち、日本を代表する名店の一つ。総料理長の野﨑洋光シェフは日本料理講座にも特別講師としてご登壇いただいています。研修プログラムに参加したのは、日本料理講座の生徒としてはマリヴさんが初めてとあって緊張もしましたが、野﨑シェフをはじめ、本店料理長の阿南優貴シェフや先輩に温かく迎えてもらい、得難い学びの機会となりました。
研修では、料理に使う数百個の銀杏をきれいに剥いたり、飾りの葉を一枚ずつ点検したりと、細部まで正確かつ丁寧で美しい作業がすばやく当たり前に行われること、常に道具や作業場がきれいに整っていること、その日迎えるゲストの情報を全員で把握して細やかに気配りし、準備することなど、「これぞプロ」という仕事ぶりを現場で体感しました。
また、周りの様子をよく観察して、必要とされていることを自分で知ることの大切さ、いつも穏やかでやさしいシェフの姿勢に、「笑顔が美味しい料理を作る」と知ったことなど、多くの発見がありました。料理人としてはもちろん人間的にも優れたシェフや先輩たちから学び、「素晴らしい経験になった」とマリヴさんは目を輝かせます。
1カ月の研修を終えて、マリヴさんの「日本料理の厨房で仕事をしたい」「日本のもてなしの心をもっと学びたい」という気持ちは一層強くなりました。
2019/12/17
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